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令和7年度 3月定例会一般質問

▼小松市議会 録画映像

代表質問

令和7年3月定例会 ー 3月3日 質疑・質問

▼質問内容(3月定例会)

為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり

(上杉鷹山)

―市政を前へ。皆さまの声を市政に届けます―

 


 

これからの人口減少に伴う人口レポートについて

Q: 今後、多くの公共施設が一斉に建て替え時期を迎える中、市として公共施設の維持管理や再建について。どのように取り組んでいくのか?

 

A:小松市では1960~80年代の人口増加期に建設された公共施設の多くが、老朽化により改修・建て替えの必要性に直面しています。市では、今後の人口動態や利用需要の変化を踏まえ、施設更新にかかるコストの精査とあわせて、全市的な視点での再構築・最適化に向けた検討を進めています。人口減少の現実に向き合いながら、持続可能なインフラ整備を目指します。

 

 

2024歳の若年層の転出入動向について

Q:20歳から24歳の転出入動向において、特に女性の転出が顕著な課題にどう対応するか?

 

A:20〜24歳の若年層、特に女性の転出超過が課題となる中、小松市では、進学・就職・子育てといった各段階での定着支援を強化しています。

公立小松大学の魅力向上や奨学金・新幹線通学支援の推進に加え、女性が働きやすい職場づくりや企業誘致を通じて、若い女性が就職したいと思える多様な働く場の創出に取り組んでいます。

さらに、「ダントツの子育て支援策」のもと、出産・子育て支援と子育て環境の充実、移住・定住施策の充実を図り、若者世代のライフスタイルに寄り添った総合的なアプローチで進めていきます。

 

 

 

 

 地域別の直近10年間の人口動態について

Q:増加が5地域で、20地域では減少している。郊外では10の小学校区で15歳 未満人口が大幅に減少している。人口が減少する地域も多く、学校の統廃 合や再編を検討してはどうか?

 

A:小松市全域を見通した学校の規模の配置や 最適化の構想づくりに着手したい。

 

 

 社会保障問題について

Q:高齢化が進む中、持続可能な制度の構築を図れ。

 

A:世代間での負担の公平性に配慮し、持続可能な行財政構造の構築に取り組みます。

 

 

 小松市人口の将来展望について

Q:総人口10万人以上という目標達成には財源 が必要となるが、どう取り組むのか?

 

A:小松市では、子育て支援の充実、教育環境の整備、住環境の向上など、あらゆる世代が「住みたい」「住み続けたいと思えるまちづくりを進めています。目標達成には財源の確保が必要であり、歳入改革としてふるさと納税の増額を図るため最高マーケティング責任者(CMO)の採用をしました。マーケティング力の強化により、関係人口・移住人口の拡大、地域経済の活性化を推進します。

 

小松市民病院でのカスタマーハラスメ ント対策について

Q:職員へのカスハラは報告されているか?

 

A:市民病院では、患者や家族からの暴言・暴力・不当な要求など、カスタマーハラスメント(カスハラ)の事例が報告されています。2023年度は4件(うち1件は強制退院)、2024年度は8件(うち2件が強制退院)と、深刻なケースが発生していることが明らかになっています。医師や看護師、医療技術職、事務職など、多くの職種で被害が確認されており、長時間の威圧的な電話や暴言、診療費の不払い要求、SNSでの誹謗中傷といった事例も報告されています。

 

 

Q:誠実に診療・看護にあたる医療スタッフの方々が、理不尽な言動によって傷つくことがあってはなりません。職員の働く環境や医療体制にも影響を及ぼしかねないカスハラに対し、市民病院として今後どのように対策を強化していくのか伺います。

 

A:カスハラを放置せず、職員、患者、ご 家族の人権を尊重し、カスハラの防止 と対策に毅然と対応していいきます。市民病院では、2024年10月にカスハラ研修を実施し、2025年1月には「カスタマーハラスメント基本方針」を策定。院内掲示やホームページを通じて周知を図るとともに、職員用のマニュアルを整備し、外部相談窓口の設置や警察・弁護士との連携体制も構築しています。今後も、職員が安心して働ける環境と、患者・家族が適切な医療を受けられる環境を両立させるため、毅然とした対応と継続的な研修、心理的ケアの充実に取り組む方針です。市として、引き続き現場の声を尊重し、実効性ある対策の推進を求めてまいります。

 



小松市議会議員 川崎 順次(かわさきじゅんじ)